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仮想通貨ビットコインキャッシュが6万円まで急騰|高騰要因のハードフォークはどうなる?

2018/ 11/ 05
                 
ビットコインキャッシュは11月15日に技術的なアップデートによるハードフォークを迎える。その際、ビットコインキャッシュのチェーンはアップデートの内容について対立している二つのチェーン(BitcoinABCとBitcoinSV)に分裂する可能性があるが、投資家の中には付与通貨を目的とした買いが殺到している。


ビットコインキャッシュアップデートハードフォーク

ビットコインキャッシュはビットコインの技術的な限界を改善するために2017年8月にビットコインのチェーンから分裂して生まれた。

もともとの目的はビットコインのブロックサイズ(ブロックチェーン上にある各ブロックに記録できる容量)を拡大するためで、ビットコインの1MBに対しビットコインキャッシュのブロックサイズは8MBに、その後2018年5月には32MBにまで拡大、取引処理能力を大きく向上させている。

その後、ビットコインキャッシュは定期的に機能をアップグレードするというロードマップが発表されており、継続的な開発が進んでいる。

今回の相場に影響を及ぼしているのも、アップグレードの一つとなるが、次回のアップデートは11月15日に予定されている。問題はそのアップデート内容についてビットコインキャッシュのチェーンを支える技術者やマイナーの間で意見が分かれており、ビットコインキャッシュのチェーンはBitcoinABCとBitcoinSVの二つの独立した互換性のないチェーンに分裂してしまう可能性が生じている点だ。

ビットコインキャッシュのチェーンに関する技術的対立

11月15日のアップグレードをめぐって、技術者やマイナーがBitcoinABCと呼ばれるグループと、BitcoinSVと呼ばれるグループに分かれて対立しているのだが、その動きは以下の通りだ。




BitcoinSVは、BCHからの分裂を意図したものではない。また、新たなコインやトークンを作り出すことも意図していない。

そうではなく、オリジナル版のビットコインを支持する採掘者向けに、実装の明確なBCHを提供するものだ。今後、ナカモト・コンセンサスの下、BCHのブロックチェーンを賭けた、マイナー投票による競争が行われることになるだろう。


Bitcoin ABC

BitcoinABCは、「OP_CHECKDATASIGVERIFY(別称DSV)」と呼ばれる技術的な提案を今回のアップグレードで提案しており、これは異なるブロックチェーン上の資産を交換すること等を可能にする技術だ。

Bitcoin ABCは以下の内容アップデートを提示している。

・CTORの導入

・opコード「OP_CHECKDATASIG」と「OP_CHECKDATASIGVERIFY」の施行

・最低限トランザクションサイズの施行

・「push only」ルールの施行

・「Clean stack」ルールの施行


Bitcoin SV

これに反対しているのがBitcoinSVと呼ばれるグループで、BitcoinABCによる技術的な改変を、サトシ・ナカモトが描いた本来のビットコインの姿からかけ離れたものであるとして批判している。

BitcoinSVのSVは「サトシ・ヴィジョン(Satoshi Vision)」の頭文字から取られている。

BitcoinSVの中心にいるのが、かつて自らがサトシ・ナカモト本人であると名乗ったこともある、ブロックチェーン企業nChain社のクレイグ・ライト氏である。

同氏が「OP_CHECKDATASIGVERIFY」に対する反対姿勢を明確化させたことでビットコインキャッシュコミュニティが二つに分かれ、11月15日のアップグレードでチェーンの分裂が起こる可能性が生じた格好だ。

Bitcoin SVは以下のアップデート内容は以下の通りだ。

・ブロック容量を32MBから128MBへ4倍増

・以前禁止されていた4つのopコードの解禁

・opコードのスクリプトを201から500に増加

・大手取引所Coinbase、Binanceのハードフォークサポート

こうした中、大手取引所であるCoinbaseとBinanceはBitcoinABCの側を支持しつつも、万が一ハードフォークによりビットコインキャッシュのチェーンが完全に分裂してしまった場合の顧客保護と分裂コインの取扱方針を発表している。

Coinbaseは、「bitcoincash.orgのロードマップを支持する」としつつも以下のようにチェーン分岐後の分裂コインの取扱について声明を以下のように発表した。

「考えにくいことですが、もしもフォーク後にチェーンが複数存在することになった場合には、Coinbaseはお客様の資産をどちらのチェーンからでも取り出せるようにいたします」


取引所の取扱いにおける注意点

現状ほとんどの取引所では、Bitcoin ABCのソフトウェアをアクティベートしている。

よってハードフォークの対応が無い場合は、Bitcoin ABCの通貨がこれまで通り、BitcoinCashとして取り扱われる可能性は高く、Bitcoin SVを取り扱う場合は、取引所が対応、またそれに伴う声明を出す必要がある。

また重要な問題は、Bitcoin SVが現状リプレイプロテクションの実装方針が発表されていことだ。この影響でハードフォークが行われた後、いわゆる不正送金(リプレイアタック)が行われる懸念も含んでいる状況となり、仮に対応方針を発表している取引所であっても、上場する段階で、Bitcoin SVのリプレイプロテクションに関する対応を待つ必要は出てくるかもしれない。


日本の取引所は取扱いを行うか?

日本の取引所が分裂コインに関して取扱い方針を発表するかは未だ不明だ。

これには現在自主規制団体を認可し、自主規制ルールの施行のフェーズへ移っている金融庁や自主規制団体の新たな取扱ルールに乗っ取って、新たなコインを上場させる必要がある点が、大きな懸念点として挙げられるためである。

先日、利用規約の改定を行なったコインチェック(マネックスグループが買収)の改定規約もその動きを見る上での一つのヒントとして挙げることができる。(改定内容は以下の通り)


登録ユーザーより預かった「仮想通貨のハードフォーク」等により新たな仮想通貨が生じた場合であっても、登録ユーザーは、コインチェック社に対して、新たな仮想通貨の付与やその取扱いを請求できないものとする

出典:CoinCheck


なお、今までビットコインゴールドなど、ビットコインからハードフォークして誕生したコインがあったものの、日本国内全体を通して取扱いには至らず、付与方針は発表されていない経緯がある。これらの改定規約内容も、金融庁などからの取扱許可が下りなかった場合も想定した内容として改定されたと思われる。


ビットコインキャッシュ価格が高騰

ビットコインキャッシュは、このハードフォークを背景に、価格が高騰、3日未明から上昇した価格は4日18時には6万円まで達し、前日比でも16%を超える好調相場を維持している。

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特にビットコイン(BTC)の相場の行先を見極めようとしている仮想通貨市場は全体的にボラティリティが低下、大きく値が動かない相場が続いていたため、ビットコインキャッシュが単独で大きく上昇している状況は、大きくコミュニティを賑わせている。

今回懸念されるコミュニティ分裂が起きた場合、相互に互換性がなくなるリスクが生じる可能性など、状況を見極めようとする見方もあるが、人気が高いビットコインキャッシュから分裂するコインを得ることができるといったプラスの考え方で捉える動きが強いと思われる。

その背景には、上記でも挙げた大手取引所のハードフォークをサポートする声明が挙げられるが、その動きが投資家に一定の安心感を与え、分裂通貨獲得の可能性がプラスのファンダメンタルズ要因として相場に影響している可能性が考えられる。

これには、投資家がビットコインから通貨分裂したことで得た通貨による付与利益の恩恵が過去にもあったことも重要視された形であると思われるが、いずれもコミュニティの動きがどのように変化するかは見極める必要がある状況が続いている点は覚えて起きたい。


ファンダメンタルが効いている状況はプラスの動き

しかし、このように個別のファンダメンタルズ要因が働き、特定の通貨の価格が上昇したことは、仮想通貨業界において重要な動きであると言える。

10月頭にはSWELLを控えていたXRPが大きく高騰したが、停滞するビットコインを受け、多くのアルトコインがビットコインの動きを見極めている状況が長く続いている。

このように仮想通貨を代表するXRPやBCHの価格の動きで、コミュニティが盛り上がり、個別ファンダが効いている状況は、仮想通貨市場を盛り上げる上で重要な動きとなる。


CoinPost









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